自動化コラム
パーツフィーダーの供給能力について
当社では、パーツフィーダーの設計・製作を行っています。
こちらの記事では、パーツフィーダーの供給能力、安定供給についてご紹介いたします。
パーツフィーダーの供給能力
パーツフィーダーはボウル内にランダム投入したワーク(製品/部品)を、振動を用いて整列(選別)供給する装置です。
ランダム姿勢の物を整列(選別)するため、正姿勢になるかどうかは確率の問題となります。
そのため、NG姿勢が多く続く(悪い確率の)場合、能力切れを起こす可能性があります。
パーツフィーダーで安定供給させる方法
上記のように、パーツ(ボウル)フィーダーのみだと整列(選別)確率によっては正姿勢ワークの供給が途切れ、供給能力不足を起こす可能性があります。
安定供給を行うためには、正姿勢となったワークをためておく(バッファする)部分を設ける必要があります。
バッファ機器として一般的なものが直進フィーダーとなります。
必要供給数に余裕を持たせた数をボウルフィーダーより供給し、直進フィーダーのシュート(トラフ)上に正姿勢ワークをためておくことでNG姿勢が続いた(悪い確率の)場合でもバッファされたワークを使用することで能力切れを起こすことなくワークを供給することが可能となります。
バッファ数の設定については必要供給能力、使用可能スペースによって変わってきますが、一般的に1サイクルで使用する数くらいが目安となります。
パーツフィーダーの能力設定方法
パーツフィーダーの供給能力については上記のように整列(選別)確率によって多少の増減があるため、必要となる供給数量に対し、余裕を持った供給能力を設定する必要があります。
パーツフィーダーの供給能力が必要となる供給数量にギリギリ間に合っているような場合、NG姿勢が続くと一時的に供給能力切れを起こす可能性がありますので必要となる供給数量の2割増し程度の供給能力設定を推奨します。
パーツフィーダーの能力が安定しないような場合
抜本的には正姿勢の供給を増やすために整列(選別)確率を上げる(改造検討)等の対応が必要ですが、簡易的には直進フィーダーのシュート(トラフ)上で正姿勢ワークのバッファ数を多くすることにより供給能力を安定させることができます。
バッファ数を多くする方法としては
・フルワークセンサーの設定位置を上流側に移動する
・フルワークセンサーのタイマーを変更する
(ボウルフィーダーの停止を遅らせる、あるいは起動を早める)
といった方法があります。
直進フィーダーのシュート(トラフ)上にバッファする数を多くしたり、ボウルフィーダーの動作時間を延ばしたりすることで、簡易的に能力を安定させることが可能となる場合があります。
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こちらの記事では、パーツフィーダーの供給能力についてご紹介いたしました。
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