自動化コラム
パーツフィーダーのにおけるワークの傷対策
当社では、パーツフィーダーの設計・製作を行っています。こちらの記事ではパーツフィーダーにおけるワークの傷対策についてご紹介いたします。
パーツフィーダーにおける傷について
パーツフィーダーにおける傷の種類には、打痕、擦り傷、線傷などがあります。まれに付着物によって流動製品にキズが発生することもあるため、パーツフィーダーへの投入前に洗浄するといったことが必要になる場合があります。
パーツフィーダーでは、流動製品(ワーク)に傷が付くことを防ぎようない場合もありますが、傷を軽減する方法を下記に記載します。
発症原因と防傷の対策について
製品のボウル投入時の傷を軽減する
投入時の落差であったり、勢いにより製品にダメージを与えることがあります。これを防ぐ方法として、
①補助ホッパー等の部品を設け、ボウル内に一度に製品を投入することを回避する
②中間トラフを設け、傾斜角度を緩くする
といったものが挙げられます。
ボウル内での傷発生を軽減する
※パーツフィーダーが登り勾配を製品の押せ押せで振動して進むことから、製品同士の干渉によるダメージを防ぐことはできません。さらに流動製品を整列させるため、NG姿勢の製品を落下させる必要があります。
流動製品の材質に対して最適な適宜表面処理を行うという方法があります。製品摺動面(接触面)に対してウレタンコーティングなどを施工することで、ダメージを軽減することができます。(摩耗により表面処理がすり減るため、場合によっては再処理を行います)
投入箇所にゴムを貼り付け落下による傷を抑制します。
しかし過去事例で、ウレタンコーティングしたボウルでキャップ(黒色)流動検査したところ、光の反射で擦り傷に見えることでNGとなり、内面を皮(合皮)に変更することで擦り傷が改善され使用できた事例もあります。また、樹脂部品のワークで、重量が軽く静電気の影響を受けてしまい、流動部品が流れにくくなった事例もあります。
2つ目の方法として、投入量の制限・落差軽減・選別(走行距離)の軽減などを行うという方法があります。具体的には、
・補助ホッパーからボウルへ投入された製品が中央に残りにくいようにボウル中央部を嵩上げ(円錐形状等)する。
・選別時にボウル内リターンする際の落差軽減及び製品同士の干渉がないように留意の上、調整、製作する。
・製品によっては確率で同一製品がリトライすることで製品ダメージが大きくなるものもあるためワンウエイで処理できるようにする。例えば表裏のあるキャップを表裏関係ない状態で排出させてハンドリング部で一姿勢に変換させる。
といった方法となります。
パーツフィーダーのことなら、当社にお任せください!
こちらの記事では、パーツフィーダーにおけるワークの傷対策についてご紹介いたしました。
パーツフィーダー・自動化システム 設計・製作.comを運営するダイソウ工業株式会社FA事業部では、パーツフィーダーを用いた自動化システムを設計・製作しています。また、他社製の修理も可能です。
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