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自動化コラム

パーツフィーダーの振動調整について

当社では、パーツフィーダーの設計・製作を行っています。
こちらの記事では、板バネ式パーツフィーダーの振動調整についてご紹介いたします。

パーツフィーダーの振動調整とは

パーツフィーダ―は振動を使用し、製品(部品)を整列・供給していく装置です。安定して整列・供給させるためには、ボウル内を一定の振動にする事が重要です。このボウル内が一定の振動になるよう調整することを、「振動調整」といいます。

振動調整の種類

振動調整には下記のようにいくつかの方法があります。

①コントローラにて調整する方法

インバーター式コントローラの場合は、周波数及び、電圧を変更し調整を行います。定電圧コントローラの場合は、電圧を変更し、調整を行います。

コントローラにて調整する方法は、全体的な振動を調整する事が出来ます(場所による振動の強弱等細かい調整はできません)。また、メカ的な変更は行わないため、復元性は高いです。

特にデジタル表示のコントローラであれば、数値変更後も変更前と同じ数値に、戻すことで、変更前の振動を再現する事が出来ます。

他の設備や直進フィーダーとの共振が発生する場合は周波数を変更する事で、共振を抑える事も出来ます。

また、インバーター式コントローラの場合、一次電源側の周波数が50Hz⇔60Hzと変わってもコントローラの調整で動かすことが可能です。

②板バネ変更にて調整する場合

板バネの厚み、角度、枚数を変更することにより、調整を行います。

板バネ変更にて調整する場合は、場所による強弱、振動の特性(流れ)を調整することができます。

振動特性が変われば、ボウル内部の搬送の動きが大きく変わるため、専門的な技術、知見が必要となります。調整を行った実績が無ければ、基本的には製作メーカーに依頼する内容となります。

製作メーカーにて十分に調整された初期状態であれば、触る必要はない部分ですが、経年劣化による搬送能力低下時等で、コントローラ調整で状況が改善しない場合は、板バネを調整する事で、改善する場合もあります。

長く使用した振動機の場合、防振ゴムの劣化も予想されるため、合わせてメンテナンスを推奨します。

振動調整を行うにあたって

振動はパーツフィーダ―の基本能力を左右する重要な要素となります。そのため、調整によっては供給能力が変わり、ラインのチョコ停率にも大きく関わってきます。

金属、ゴム、樹脂等の素材、製品形状、表面処理、等様々な要素があり、ただ振動を強くすれば、供給能力が増えるといったものではありません、製品(部品)に合わせた最適な調整を行う事で、パーツフィーダーの稼働率を改善する事が可能です。

パーツフィーダーのことなら、当社にお任せください!

こちらの記事では、板バネ式パーツフィーダーの振動調整についてご紹介いたしました。

パーツフィーダー・自動化システム 設計・製作.comを運営する株式会社東海精機では
パーツフィーダーを用いた自動化システムを設計・製作しています。また他社製の修理も可能です。

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